【山口県 30代前半女性 shimiyangさん】
私はバツイチで3歳になる息子がいるシングルマザーです。離婚して2年が過ぎて、仕事と育児に追われる平凡だけども平和な毎日を過ごしていました。しかしひょんなことから元夫が既に再婚し、子供が産まれていたことを知りました。元夫は離婚後、息子に会うこともなく、ただ養育費が振り込まれるだけで何の連絡もありません。再婚も本人から聞いたわけでなくて、しかも新たに子供が産まれていたことを知ってすごく複雑な気持ちになってしまいました。
息子にとって元夫は実のお父さん。元夫はこれまでも息子に会うことはありませんでしたが、しかし新しい家庭がある以上、もう息子に会うつもりは本当にないのだろうと思うと、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、その夜は眠れませんでした。そして数日後、思い立ちました。「私も再婚に向けて頑張ってみようかな」。離婚した時はもう結婚はおろか、男性とお付き合いしたいとも思えませんでした。
しかし息子に「お父さん」という存在が出来たらいいなあという思いと、この先ずっと一人で、老後を迎えることなどを考えると不安で「再婚はできなくても、パートナーを探すぐらいはいいかもな」とも思いました。そして試しにネットで「婚活」と検索してみると、たくさんの婚活サイトが表示されました。なんとなく一つのサイトを除くと、会員の男性の写真やニックネームなどがランダムに表示されたのでつい見入ってしまいました。でも、これって俗にいうサクラじゃないのかなあ?と不安になりましたが、物は試しだという勢いで無料登録したんです。登録したのはエキサイトという婚活サイトです。
婚活サイトに書いてあるアドバイス通りにプロフィールを埋めて、シングルマザーだということも正直に入力しました。顔写真は思い切って公開しました。すると次の日、一人の男性からメッセージがきたのです。メッセージを読もうとしましたが、本人確認をして有料会員にならないとメッセージのやりとりが出来ないというのをそこで初めて知りました。それでまんまと有料会員になってしまいましたが(笑)、「とりあえず1ヶ月だけ」ということを決めて婚活することにしました。
バツイチ子持ちというのに自分ではすごく引け目を感じていたのですが、意外と男性からのメッセージが来るのでびっくりしました。本人確認の審査もあるので思っていたより安心してやりとりできます。ネットでの婚活は出会い系サイトみたいなイメージがありましたが全然違いました。数人の男性とやりとりしましたが、紳士的な方が大半でした。しかし2週間ぐらいして、なんとなく会話などが続かなくなって「やっぱり簡単にはいかないかあ」と諦めモードになっていた時です。なんとなく、気になる男性がいて、思い切ってその方にメッセージを送りました。
プロフィールは簡単に記入されていましたが、仕事への熱意がありそうな雰囲気と笑顔が素敵で、あとは私と同じバツイチというところが気になったんです。期待していませんでしたが、30分後に返事がありました。文面は紳士的で明るいイメージでした。その後3日間ぐらい、彼と毎日メッセージのやりとりをしていたら「LINEのIDを教えるので、嫌じゃなければLINEでやりとりしませんか?」との内容が。少し悩みましたが、IDを検索してみると、いきなり彼の本名がフルネームで表示されたのでびっくり。しかし、変に隠してる感じがなくて好感がもてました。
それから彼の職業を知ってまたびっくりしました。彼は勤務医だったんです。なんでお医者さんがこんなところで婚活してるの?しかもバツイチ子持ちの私とやりとりしてるなんて、と不思議で、やはり詐欺なんじゃないかと思ったほど。しかし勤務先の病院を教えてくれて、ネットでこっそり検索したら、そこに勤めている方と確かに顔が一緒でした(笑)。それから数日後、「電話しよう」ということになり、初めて電話して声を聞きました。緊張しましたが、彼とのお話はとても楽しくて、ワクワクしました。それから毎晩、何時間も(!)電話するようになり、お互い「会いたいなあ」という流れに。しかもお互い会ったこともないのに「好きかもしれない」という気持ちだったんです。
彼の住んでいる所は新幹線で2時間ぐらいかかる遠距離です。私は子供もいるので会うとなっても難しいかなあと躊躇していると「今度学会の帰りに寄りますから会いませんか」と彼に言われました。そして約束の日を迎えました。実際会った彼はすごく魅力的な方でした。メールや電話でやりとりしていたけれど、実際同じ空間で話をするのは初めてなのでとても緊張しました。お互い会ってみて、イメージ通りの人だったとのことで、自然と交際が始まりました。自分でも想像していなかった出会いですが、あの時婚活サイトに登録してよかった思います。実際に結婚となると課題はたくさんありますが、とりあえず今をゆっくり楽しもうと思います。