結婚相談所の選び方

結婚相談所の成婚率の正しい読み方|計算式・定義の違いをわかりやすく解説

結婚相談所の成婚率

「成婚率80%!」、「業界トップクラスの成婚実績!」

結婚相談所の公式サイトを見ると、こうした数字がたくさん並んでいますよね。

しかし、この数字を正しく理解せずに入会先を決めてしまうのは、少し早計かもしれません

成婚率80%ってすごいですよね!ここに入会すれば、ほぼ確実に結婚できるってことですよね?


MORIMOMI

実は、その成婚率の「計算方法」を知ると、印象がガラリと変わりますよ。

成婚率は各社が独自に計算しているので、A社の80%とB社の30%を単純に比較することはできないんです。

この記事では、結婚相談所の成婚率という指標の構造的な特性をわかりやすく解説し、数字を正しく読み解いて自分に合う相談所を選ぶ方法を、プロの視点でご紹介します。

この記事でわかること

・成婚率の「計算方法」は統一されていない事実
・各社で異なる「成婚」の定義
・成婚率の数字が変わる5つの背景
・大手結婚相談所の成婚率を正しく比較する方法
・成婚率よりも重要な「本当に見るべき指標」
・良い結婚相談所を見極めるための具体的な質問リスト

婚活診断

そもそも「成婚率」とは何か?

まず大前提として、「成婚率」には法的な定義や業界統一の基準が存在しません

つまり、各結婚相談所が「うちの成婚率は〇〇%です」と発表している数字は、それぞれが独自のルールで計算したものに過ぎないのです。

これが「成婚率の数字を単純比較できない」根本的な理由です。

MORIMOMI

たとえば「売上」という言葉一つとっても、粗利で言うのか純利益で言うのかで数字は全く変わりますよね。

成婚率も同じで「何を分母にして」、「何を成婚と定義しているか」で結果が全然違うんです。

成婚率の計算方法は各社で異なる

結婚相談所が使っている成婚率の計算式は、主に以下の3パターンがあります。

計算式①:成婚退会者 ÷ 全退会者

数字が高く出やすい計算式です。

計算例

年間退会者100人のうち、成婚退会した人が70人の場合
70 ÷ 100 = 成婚率70%
※ただし、現在活動中の会員500人は分母に含まれていない

この計算式では、「辞めた人」の中で「成婚して辞めた人」の割合を出しているだけ。現在活動中の会員(まだ成婚していない人)は一切カウントされません

そのため、会員全体で見ると成婚率はもっと低くなるにもかかわらず、見かけ上は70〜80%という数字になります。

計算式②:成婚退会者 ÷ 全会員数

実態に近い計算式ですが、この方式を採用すると数字は低くなります。

計算例

全会員600人のうち、年間で成婚退会した人が70人の場合
70 ÷ 600 = 成婚率 約11.7%
※先ほどの70%とは大きな開きがある

え、同じ相談所なのに、計算方法次第で70%にも11%にもなるということですか?


MORIMOMI

はい、まさにその通りです。

だからこそ「成婚率〇〇%」という数字だけを見て相談所を選ぶより、計算方法を確認したうえで判断することが大切なんです。

計算式③:一定期間内の成婚者 ÷ 一定期間内の入会者

特定の期間(例:直近1年間)に入会した会員のうち、何人が成婚退会したかで計算するパターンもあります。

この方式は一見合理的に見えますが、期間の取り方や「入会者」の定義によって数字は大きく変動します。

「成婚」の定義も各社で違う

計算式だけでなく、そもそも「何をもって成婚とするか」の定義自体が相談所ごとに異なります

成婚の定義 内容 厳しさ
プロポーズ成功(婚約) 正式にプロポーズして、相手がOKした時点 最も厳格 ◎
真剣交際に発展 お互いが「この人と結婚を前提に交際する」と決めた時点 やや緩い △
交際成立 お見合い後に「もう少し会いたい」と交際に進んだ時点 幅広い定義 ✕

「交際成立=成婚」と定義している相談所と、「婚約=成婚」と定義している相談所では、当然ながら成婚率の数字は大きく異なります

確認しておきたいポイント

相談所の公式サイトに「成婚率〇〇%」と書かれていても、「成婚の定義は何ですか?」「計算式はどうなっていますか?」と直接確認することで、その数字の意味が明確になります。

成婚率の数字が変わる5つの背景

ここからは、成婚率の数字が相談所によって異なる主な5つの理由を解説します。成婚率を正しく読むうえで、ぜひ知っておいてください。

背景①:分母を「退会者のみ」にしている

先ほど解説した通り、「全退会者」を分母にすれば、活動中の会員は除外されるため、見かけの数字が高くなります。

極端な例を出すと、「在籍会員1万人のうち、退会者100人中80人が成婚退会」なら成婚率80%と言えます。

ただし全体で見れば、成婚したのは80人。会員全体の0.8%に相当します。計算方法を確認することで、数字の背景が見えてきます。

背景②:「成婚」の定義が幅広い

「真剣交際に進んだ時点で成婚」とカウントすれば、成婚者の数は増えます。

一般的にイメージする「結婚(婚約)」とは意味合いが異なる場合もあるため、定義の確認が重要です。

背景③:活動が長期化した会員が統計に含まれないことがある

入会から一定期間(例:3年以上)経過した会員を集計対象外にしている場合、数字が変わることがあります。

どの範囲の会員を対象にした数字かを確認しましょう。

背景④:「紹介可能会員数」を掲載している

「会員数〇〇万人!」と記載があっても、それは加盟する連盟(IBJ、BIU等)全体の会員数である場合がほとんど。

自社の直接会員は数百人〜数千人というケースも多くあります。

えっ、全員がその相談所にいるわけじゃないんですか?


MORIMOMI

はい。たとえばIBJに加盟している相談所なら、IBJ全体の会員(約10.2万人)を「紹介可能」とは言えます。

でもその相談所自体に所属している会員は、IBJ全体のごく一部です。「自社会員は何人ですか?」と聞くと実態がわかりますよ。

背景⑤:成婚退会のタイミングが早い場合がある

相談所によっては、交際に進んだ段階で成婚退会を案内するところもあります。

この場合、婚約が確定する前に「成婚」として記録されることがあるという点は理解しておきましょう。入会前に「成婚退会のタイミングはいつですか?」と確認しておくと安心です。

大手結婚相談所の成婚率を正しく比較する方法

では、複数の相談所を比較する際に、成婚率をどう読めばいいのでしょうか。

比較のために確認すべき3つの質問

成婚率の比較に必要な質問

① 「成婚率」の計算式は何ですか?
「全退会者が分母」なのか「全会員が分母」なのかを確認しましょう。
② 「成婚」の定義は何ですか?
婚約(プロポーズ成功)なのか、真剣交際なのか、交際開始なのかを確認しましょう。
③ 「会員数」は自社会員ですか?連盟全体ですか?
自分と同年代・同エリアの異性が実際にどのくらいいるかを聞くのが最も有効です。

成婚率が公表されていない相談所はどう見ればいい?

実は、成婚率を公表していない相談所が「=良くない相談所」とは限りません

「計算方法が統一されていない以上、誤解を招く数字は出さない」という考えから、あえて公表していない相談所もあります。

MORIMOMI

成婚率を公表していない相談所に対しては、「年間何組が成婚退会されていますか?」、「私と同年代の方は何人くらい成婚されていますか?」と聞いてみてください。

具体的な数字で回答してくれる相談所は信頼できます。

成婚率と合わせて確認したい「本当に見るべき指標」

成婚率は一つの参考になりますが、それだけで相談所の良し悪しを判断するのは難しいのが実情です。合わせて確認しておきたい指標をご紹介します。

指標①:カウンセラー1人あたりの担当会員数

カウンセラーが多くの会員を担当していると、一人ひとりへの丁寧なサポートが難しくなります。理想は1人あたり20〜50人程度

質問例

「担当のカウンセラーさんは、今何人くらいの会員を担当されていますか?」

指標②:お見合い申し込みからの成立率

お見合いを申し込んでも、相手にOKしてもらえなければ会えません。申し込みからの成立率(お見合い成立率)は、実際の活動のしやすさを示す重要な指標です。

指標③:成婚退会までの平均活動期間

「成婚までに平均どのくらいかかるか」は、費用のシミュレーションにも直結します。平均6ヶ月なのか、1年なのか、1年半なのかで、トータルコストは大幅に変わります。

指標④:途中退会率・休会率

成婚せずに退会する方の割合が分かれば、「この相談所で満足して活動を続けられている人がどれくらいいるか」の目安になります。「途中で退会される方はどのくらいいますか?」と聞いてみましょう。

指標⑤:実際の会員の体験談・口コミ

公式サイトの「お客様の声」は良い内容が中心のため、Google口コミやSNS(X等)でリアルな声を調べるのも参考になります。ただし、一件一件の口コミには個人の状況が反映されているため、複数の声を総合的に判断しましょう。

成婚率を正しく活用して、自分に合う相談所を選ぶ方法

成婚率の特性を理解したうえで、自分に本当に合った結婚相談所を選ぶための実践的なステップをご紹介します。

ステップ1:最低3社の無料カウンセリングを受ける

1社だけでは比較ができません。タイプの違う相談所(仲人型・データマッチング型・オンライン型)を最低3社回ることで、「自分にはどのスタイルが合うのか」が見えてきます。

ステップ2:数字の根拠を確認する

「成婚率〇〇%」「会員数〇万人」と案内を受けたら、「その数字はどうやって計算したものですか?」と確認してみましょう

誠実な相談所であれば、計算方法や定義を丁寧に説明してくれます。数字の背景を説明してくれるかどうかも、相談所選びの一つの判断材料になります。

ステップ3:「自分の条件に近い人の実績」を聞く

全体の成婚率よりも参考になるのは、「自分と同年代・同条件の人が、この相談所でどのくらい成婚しているか」という具体的な実績です。

効果的な質問例

・「30代女性で、ここ1年に何人くらい成婚退会されましたか?」
・「私の住んでいるエリアで活動中の男性会員は何人くらいですか?」
・「直近の成婚カップルは、入会からどのくらいの期間で成婚しましたか?」

MORIMOMI
こうした具体的な質問に、数字で答えてくれる相談所は信頼できます。回答に誠実さを感じられるかどうかも、大切な判断材料のひとつです。

ステップ4:入会はじっくり検討してから決める

「今日入会すれば〇万円割引!」「このキャンペーンは今日まで!」と案内を受けることがあっても、焦らずに一旦持ち帰って検討することをおすすめします

冷静に比較・検討したうえで入会することで、入会後の活動にも納得感が生まれます。良い相談所は「ゆっくり考えてくださいね」と言ってくれるものです。

結婚相談所の成婚率に関するデータまとめ

参考として、結婚相談所の成婚に関する公的なデータを紹介します。

参考データ

・経済産業省の調査によると、結婚相談所の成婚率(全会員ベース)は約10〜20%程度とされています
・IBJ(日本結婚相談所連盟)の公表データでは、会員同士の成婚数は年間約1万3,000人以上
・結婚相談所の利用者は年間約6万人以上で、年々増加傾向

全会員ベースの成婚率は10〜20%程度が現実的な数字です。公表されている高い数字は、計算方法の違いによるものであることが多いため、数字の背景を理解したうえで参考にしましょう。

まとめ:成婚率はこう読もう

結婚相談所の成婚率は、各社が独自のルールで計算しているため、そのまま横並びで比較することはできません

「成婚率80%だからこの相談所が良い」と即断するのではなく、「その数字がどういう計算式で、何を成婚と定義して出されたものか」を確認する習慣をつけることで、より納得のいく相談所選びができます。

成婚率はあくまでも参考指標のひとつ。カウンセラーのサポート体制、自分と同年代の会員数、成婚までの平均期間といった指標も合わせて確認することが、自分に合った相談所を見つける近道です。

この記事のまとめ

・成婚率の計算方法に業界統一基準はない
・「成婚退会者÷全退会者」と「成婚退会者÷全会員」では数字が大きく異なる
・「成婚」の定義も婚約、真剣交際、交際成立とさまざま
・会員数は「連盟全体の紹介可能数」を掲載しているケースが多い
・成婚率と合わせて「カウンセラー担当数」「お見合い成立率」「成婚までの平均期間」も確認しよう
・最低3社の無料カウンセリングで、具体的な数字を質問して比較する

結婚相談所の成婚率に関するよくある質問

Q1:結婚相談所の成婚率はどう見ればいいですか?

回答

成婚率の計算方法は業界で統一されていないため、数字だけでなく「何を分母にしているか」「成婚の定義は何か」を合わせて確認することが大切です。同じ「成婚率80%」でも相談所によって計算方法が異なるため、必ず背景を確認するようにしましょう。

Q2:成婚率の計算方法にはどんな種類がありますか?

回答

主に3つあります。①成婚退会者÷全退会者(数字が高く出やすい)、②成婚退会者÷全会員数(実態に近い)、③一定期間の成婚者÷同期間の入会者。同じ相談所でも①なら80%、②なら10%台になることもあります。

Q3:「成婚」の定義は相談所ごとに違うのですか?

回答

はい、相談所によって異なります。プロポーズ成功(婚約)を成婚とする相談所もあれば、真剣交際や交際成立の時点を成婚とする相談所もあります。入会前に定義を確認しておくと安心です。

Q4:結婚相談所の成婚率のリアルな数字はどのくらいですか?

回答

全会員数を分母にした場合、一般的に成婚率は約10〜20%程度とされています。公表されている高い数字は計算方法や成婚の定義の違いによるものが多く、数字の背景を理解したうえで参考にするとよいでしょう。

Q5:会員数「〇万人」の数字はどう見ればいいですか?

回答

「紹介可能会員数」として連盟全体(IBJ、BIU等)の会員数を掲載しているケースが多いです。自社の直接会員は数百〜数千人であることも珍しくありません。「自社会員数は何人ですか?」と直接確認するとより正確な情報が得られます。

Q6:成婚率が高い相談所を選べば安心ですか?

回答

成婚率は参考になりますが、計算方法によって数字が大きく変わるため、数字だけで判断するのは難しいのが実情です。成婚率と合わせて、サポート内容やカウンセラーの質、自分と同年代の会員数なども総合的に確認しましょう。

Q7:成婚率と合わせて確認すべき指標は何ですか?

回答

特に重要なのは「カウンセラー1人あたりの担当会員数」「お見合い申込みからの成立率」「成婚退会までの平均活動期間」「途中退会率」の4つです。これらを無料カウンセリングで確認すると、その相談所のサポート実態がより正確に見えてきます。

Q8:成婚率を公表していない相談所はどう見ればいいですか?

回答

成婚率を公表していない相談所が良くないとは限りません。「計算方法が統一されていない以上、誤解を招く数字は出さない」という考えから非公表にしている場合もあります。「年間何組が成婚退会していますか?」と具体的に質問してみましょう。

Q9:無料カウンセリングで成婚率について何を質問すればいいですか?

回答

「成婚率の計算式は何ですか?」「成婚の定義は何ですか?」「私と同年代の方で直近1年に何人成婚していますか?」「自社会員と連盟全体の会員数を教えてください」の4つを確認しましょう。具体的に回答してくれるかどうかも判断材料になります。

Q10:成婚退会後に交際が終了した場合、成婚率に影響しますか?

回答

影響しません。成婚率は「成婚退会した時点」でカウントされるため、退会後の状況は数字には反映されません。これも成婚率という指標の構造的な限界のひとつです。成婚率だけでなくサポートの質や入会後のフォロー体制も含めて、総合的に判断することが大切です。

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